声かけの場面と具体的な言葉の例

初めに

教える人が疲れていたり、忙しいとき、精神的なゆとりがないと「適切な声掛け」は難しいものとなります。しかし、ふさわしい声掛けをすると子どもの心は大きく反応します。そこで、すでに理解していても思い出しやすいように「声掛けの言葉」を例として示しました。

声掛けの思考(成果主義を避ける)しっかり持つ

子どもの絵手紙は「完成品」よりも「誰に向けて書こうかなあ」と考えて努力をしたこと」に目を向けると、より心に響く声かけになります。「何を書こうかと表現しようと努力したことを訪ねてほめましょう。完成前のタイミングで、多くの子どもにどのように的を絞った言葉を掛けられるでしょうか?さらに、子どもに寄り添った声掛けを工夫していきましょう。

初めのおすすめ声掛けの例

絵手紙にうまい下手はありません。優劣もありません。正解もありません。ですから、今できることを、真剣に、精一杯に考えて書きましょう。上手下手は関係ありません。

声掛けのポイント

1.絵の表現だけでなく子どもの努力や工夫をほめることが大切です。(最重要)

2.具体的には絵のテーマの選び方からほめましょう。とても大切です。

そこに子どもの気持ちが含まれていて、表面に出ているのはその一部です。

「~を書いたんですね、どんな気持ちで選んだの?」

3.線、構図、色使いなど見るべきところ。(評価の仕方は別の記事で)

線が繊細、太く迫力がある、力強い、変化があって面白い。

4.工夫や努力をほめる。

共感、「~の気持ちが伝わってくるね」「見る人も楽しそう」

この絵のどこが好き・また描きたい絵は

5.思いやりを示す題材やテーマ選びをほめる。

6.表現する楽しさ  「~を書けて楽しそうね」

1.絵の内容をほめる言葉(何を描いたかに注目)

1.「この花火、夜空いっぱいに広がってて、見ているだけで楽しくなるね!」

2.「お祭りのにぎやかさがよく伝わってくるよ。たくさんの人を描いたんだね。」

3.「犬の表情がかわいいね。きっと仲良しなんだね。」

4.「運動会の思い出、すごく楽しそうに描いてくれたね。見てる私も元気が出るよ。」

2.絵の描き方をほめる言葉(線、色づかい、構図など技術面)

1.この所の色がグラデーションになっていて、すごくきれいだね。」

2.「太い線と細い線をうまく使い分けてるね。見ていて分かりやすいよ。」

3.「構図がしっかりしてるね。どこに何を描くか、よく考えてあるなぁ。」

4.「~がよく分かるような塗り方になってるね。すごい観察力!」

3.努力や工夫をほめる言葉(完成までのプロセスに注目)

1.「細かいところまで丁寧に描いていて、がんばったのが伝わってくるよ。」

2.「この部分、何回も描き直したんだね。あきらめずによくがんばったね。」

3.「いつもより時間をかけて描いていたね。集中しててすごいなと思ったよ。」

4.「色をたくさん試して、自分で工夫していたのがすばらしかったよ。」

4.部分的に感じたことをほめる言葉(絵の中の特定の要素に注目

1.「この木の葉っぱ、ひとつひとつ形が違ってて、本物みたいだね。」

2.「この色、まわりの景色の中ですごく目立ってて、いいアクセントになってるよ。」

3.「ここに描いてあるネコのしっぽ、くるんとしててかわいいな~!」

4.「この目の表情、すごくやさしいね。見た人があたたかい気持ちになれそう。」

お絵描きの絵に、言ってはいけない言葉

間違って書いている。のを直接指摘しない。

自分で気がつようにする。分かる

子どもが親からの愛情を十分に感じている場合と、感じていない場合では、行動や自己肯定感に違いがみられます。

愛情を十分に感じている子どもは、自己肯定感が高く、目標に向かって努力したり、友達とのトラブルも比較的スムーズに解決できる傾向があります。

一方、愛情不足と感じている子どもは、自己肯定感が低く、対人関係が不安定になりやすいことがあります。

愛情を十分に感じている子どもの特徴:

  • 自己肯定感が高い:自分の価値を高く評価し、自信を持って行動できます。
  • 目標に向かって努力できる:目標を達成するために、積極的に行動し、努力を惜しまない。
  • 素直で明るい:自分の感情を表現しやすく、周囲の人々とのコミュニケーションも良好。
  • 家族や友達を大切にできる:家族や友達を大切にし、良好な関係を築ける。
  • 自分の気持ちや考えを表現できる:自分の感情を言葉で伝え、周囲の人々と理解し合える。
  • 「ありがとう」が自然といえる:感謝の気持ちを言葉で伝え、相手を大切にする気持ちを表現できる。

愛情不足と感じている子どもの特徴:

  • 自己肯定感が低い:自分の価値を低く評価し、自信を持って行動できない。
  • 対人関係が不安定になりやすい:友達とのトラブルが多く、良好な関係を築くのが難しい。
  • 感情のコントロールが苦手である:感情の起伏が激しく、感情的な反応を起こしやすい。
  • 親の愛情を条件付きで与えられると感じやすい:親の愛情が、自分の行動や成績によって左右されると感じる。
  • 親に過剰に依存する:親からの承認欲求が強く、親の目を離れるのが不安。
  • 反抗的になる:親の言うことを聞かない、親に反抗する、勉強や家事をさぼるなど。

愛情不足が引き起こす行動例:

  • 注意を引きたい行動:親の気を引くために、お腹が痛い、わがままを言う、いたずらをするなど。
  • 自己破壊的な行動:物にあたる、物を壊す、弟や妹を泣かすなど。
  • 引きこもり:部屋に引きこもり、外に出ない、勉強しないなど。
  • 反抗的行動:親の言うことを聞かない、親に反抗する、勉強や家事をさぼるなど。

愛情不足は、子どもの心身の発達に様々な悪影響を及ぼします。親は、子どもに愛情を十分に伝え、子どもが安全な環境で育つように努めることが大切です。

記事の追加を予定しています。

参考論文

子どものあらゆる問題行動の奥にあるもの 中村吉男