デジタル機器、ゲーム機器の利用が及ぼす影響
デジタル機器、ゲーム機器の影響
ご存じのように、デジタル機器の使用は、社会性や言語能力の低下、依存症の危険性も指摘されています。
一方で、デジタル機器は子供の教育や学習に役立つツールとしても活用できます。
身体への影響、どんなものがありますか?
①視力の低下②睡眠不足③運動不足④肩こりや頭痛⑤体のだるさ―です。
心への影響は、どんなものがありますか?
①感情のコントロールができない②攻撃的になる③相手の表情を読み取れない
④現実の社会とネット社会での常識のずれ⑤現実の社会との関わりが面倒になる
⑥人間不信になる⑦うつ病や他の心身症を引き起こす
⑦インターネットは子供の学習、コミュニケーション、エンターテイメントに大きな影響を与えます。
しかし、過度な利用は、ネットいじめや犯罪被害のリスクも高まります。
軽視されている精神的、道徳的なマイナス面
① ゲーム機器の影響
娯楽として楽しむのは普通、悪くないと思っている方が多い。
刺激的でないゲームがあるでしょうか?
人を倒さないゲームがありますか?
倒すことは、問題を乗り越えるのに役立つという見解の方もおられます。
多くの科学者が認めているのは、「主人公が人を倒す、殺す場面を繰り返し見ることの影響力」がとても大きいという報告です。
人間は、目からくるもの刺激によって、どれほど通常の感覚が狂わされるか知っていますか?
例をあげれば、スピード感覚です。高速道から一般道におりると、どうしても早く走りがちです。
軽視されている精神的、道徳的なマイナス面
デジタル、は中毒になりやすい。
たおす場面が多い。幼少の子どもは50回、言葉を聞くと脳に蓄積されて、言葉を発音として、覚えるという説がある。
倒す場面で、味わう刺激は、一種の心地よい感情となり、やがて数多くの病的な精神が定着します。
一方、あたえる絵手紙の方は、思いやりや自己肯定感が強まります。
これも、自動的にそうなるわけではありません。
絵手紙を書いて健全さを育てることもできますが、間違った指導で行うと(注意していないと)絵手紙や作者が批判を受けることがあります。
批判をさせない工夫と、批判を受け方の2つの対策が必要です。
この教材では、その点に配慮してしています。
●絵手紙とスマホ・ゲーム・デジタル絵のちがい
1.動きがあって、すぐに楽しめる 2.カンタンにやり直せる
3.キラキラした表現や音が使える 4.たくさんの人とすぐに繋がることができる
こうしたデジタルの表現は、とても楽しく、今の時代にぴったりです。
でも、どこか受け身になりやすく、「見る・遊ぶ」時間ばかりが増えてしまうことがあります。
感じたまま書くのと、好き勝手に書くのとは、大違いです。
絵手紙では「感じたことを、感じたままに表すこと」がとても大事です。
でも、それは「好き勝手に描く」という意味ではありません。
たとえば、一輪車はタイヤが一つで自由に動きやすいけれど、まっすぐ進むのはとてもむずかしいですね。
絵手紙も同じで、「気持ち」だけで描こうとすると、自分では満足しても、相手には伝わらないことがあります。
だからこそ、感じたことを大事にしながらも、「これで伝わるかな?」「見た人の心に届くかな?」と考える力(ハンドル操作)が必要です。
それは、自分の気持ちをただ表すのではなく、「気持ちを届けるために工夫する力」です。
2輪の自転車は、バランスよく進むためにハンドルで方向を考えて動きますね。
絵手紙でも「心」と「考える力」の両方をバランスよく使うことで、相手に伝わる、やさしい絵手紙が生まれるのです。
「かんじたままに えをかく」ってどういうこと?低学年に説明
絵手紙では、「うれしい!」「きれいだな」「おいしそう」など、
心の中で感じたことを、そのまま絵やことばにしていいんだよ。
でもね、「じゆうにかいていいよ」って言われると、
「なんでもいいんだ」と思ってしまって、見た人にうまく伝わらないこともあります。
たとえば、一りん車って知ってるかな?
タイヤが一つで、どこにでも行けそうだけど、すぐにたおれたり、ふらふらしちゃうよね。
絵手紙も、気もちだけで描くと、見た人に「何をかきたかったのかな?」とわかりにくくなることがあります。
だから、「この気もち、どうしたらうまくつたわるかな?」と、少しだけかんがえてみようね。
自分の心と、見てくれる人のこと、両ほうを大切にできる人が、とてもすてきです。
感じたままに表す」ってどういうこと?高学年に説明。
絵手紙では、「感じたことを、感じたままに表すこと」がとても大切です。
うれしかった気持ち、きれいだと思った気持ち、だいじにしたい気持ち…。
そういう心の動きを、自分の言葉や絵で表すことで、相手の心に届けることができます。
でも、ここで気をつけたいのは、「好きに描けばなんでもいい」ということではない、ということです。
たとえば、一輪車をこいでみると、タイヤはひとつで自由に動きますが、すぐにふらついたり、まっすぐ進めなかったりしますね。
絵手紙も、気持ちだけで描こうとすると、見た人には伝わりにくいことがあるのです。
そこで大切になるのが、「自分の感じたことを、どうしたら伝えられるかな?」とちょっと立ち止まって考える力です。
これは、自転車のハンドルに似ています。
自転車には前と後ろ、2つのタイヤがあります。進むためには、ハンドルで方向を考えながらこがないと、目的地にはたどり着けません。
絵手紙でも同じです。
自分の気持ち(心のタイヤ)を大切にしながら、
相手に伝わるように考えて工夫する力(ハンドル)も必要です。
相手のことを思って考えることの、両方があるからこそ、心に届く絵手紙になるのです。
絵手紙の良いところ(1)
① 心が動いたとき、その気持ちを、自分の手でゆっくり形にしていく。
筆のの動き、線のゆがみ、変化、言葉も自分だけのもの。ぜんぶ自分だけの表現。
② 一枚だけで伝える、深い想い
- 絵手紙は「一枚の紙」に、絵と短い言葉だけ。
③ 見る人との心のやりとりができる
- 誰かのために描くことで、気もちを伝える。
- もらった人は、手ざわりのある絵と言葉に、あたたかさを感じる。
④ デジタルでは出せない「不完全さ」が個性になり、自分の心の自信になる
- ちょっとゆがんだ線、にじんだ文字。それはミスではなく、「人のぬくもり」や「本音」が見える大事な所です。
絵手紙の良いところ(2)
スマホや動画が「はやく・たくさん」伝えるものなら、
絵手紙は「ゆっくり・深く、一人に」伝える道具です。
目の前の世界をよく見て、心で感じて、自分の言葉で表すものです。
それはどんなにテクノロジーが進んでも、人が本当に大切にしたいことを思い出させてくれる表現です。
絵手紙は「自分の気もちを、自分の手で、ゆっくり伝える」あたたかい手紙です。
うまくなくていい。きたなくてもいい。
「あ、これ、あの子の気もちだな」って伝わるのが、一番かっこいいんです。
「感じたことを自分の手で表す」「誰か一人のために表現する」という経験は減ってきている。
1枚の絵手紙を見ると、それを描いた人の姿が目に浮かびます。
「不完全」かもしれませんが、そこに手で書いた、生きた人間”の存在が感じられるのです。
その人の息づかいや気持ちがにじむ、ぬくもりのある表現です。
「この気持ち、どう伝えよう?」と考えて、ゆっくり描くことで、自分の心と向き合う時間が生まれます。
一瞬では伝わりません。絵手紙はその逆。「ゆっくり」「ていねいに」伝えることが大切なのです。
1枚の絵手紙には、その人の思いと時間がこもっているため、
「ずっと取っておきたい」「何度も見返したくなる」と思わせてくれます。
それはまるで、絵や文字のすき間から、「あの日のあの人の声」が聞こえてくるような、不思議なパワーです。
まとめ
- 今の子どもたちのメディア環境の変化
- 絵手紙が育てる「心を見つめる力」「他者への想像力」
- デジタル表現との違いと共存のあり方
- 家庭や学校での実践・声かけのヒント
- 「上手に描く」ではなく「自分の心で描く」を大切にする理由
小学生の男の子がゲーム機で遊んでいる画像