家庭で絵手紙を教える・具体的な方法

1.道具を準備して、やってはダメなこと(注意点)や道具の使い方を教えよう。

道具や絵の具の詳しいことは、次をクリックしてご覧ください。

絵手紙とはどんなものか。書く道具は?絵の具は?

絵手紙の筆記具
 (鉛筆、ボールペン、マーカー、色鉛筆、クレヨン、筆ペン、他の筆など)

彩色の絵の具
 色鉛筆、クレヨン、カラーのマーカー、水彩絵の具、顔彩など

紙やハガキの選び方
 画用紙、スケッチブック、日記帳、にじみのないハガキ、にじみの少ないハガキ、にじみのあるハガキ。

文字の書き方、正しい書き方を身につける。
 文字の書き方、字を書く順序、漢字の書き方、英文字の書き方なども。

色の塗り方
 慎重に塗る、必ず他の紙で色を確かめる。色を混ぜる時は、使った色を覚えて記録する。混色の見本を自分で作れるように教える。

必ず注意点を伝えましょう。
全ての道具に注意点があります。
道具の使い方を間違いやすく、間違った使い方をすると道具が早く破損します。
特に、絵の具には有害物が含まれていることが多いので、口に入れないように教えましょう。

時間配分と片付けについて
家庭でも時間を決めてとりかかりましょう。準備は自分でできるようにしましょう。
学習方針やカリキュラムを見て作っ自分で目標を持てるようにしてあげましょう。
小学生でも1年生と6年生では絵手紙を書く能力にも大きな違いがあります。
時間は、用具の準備から片付ける作業を含めて、約20分~60分程度を目安にしましょう。

絵の題材の選び方は段階的に自由な絵の題材で絵手紙を書いて完成させるのは難しいと思います。
そのため、絵の題材を果物や葉に決めておいた方が書きやすいでしょう。
何の題材を書けばよいか分からない時のために、何かの資料を参考にしましょう。

90分以上の時間をかけて書く場合は、絵の題材を決めないで自由に書かせるせることもできます。その際には前もって書きたいものを考えておくように伝えましょう。

片付けることの大切さ。全ての科目の学習能力の向上は整理整頓(片付け)の向上にあります。
学校の授業でも、各科目の勉強でもよく理解して学びが早い人は、片付け能力の高さで決まってきます。この考え方を子供に伝えて、良く学ぶには不要なものを捨てて整理させましょう。

2.高学年には、ハガキに絵手紙を書いて送るための手順を教えよう。

実際にハガキに絵手紙を書く前に、子供自身で考えて決めておくことがあります。
それには、学年や成長レベルを考慮して、親が調整して指導してあげましょう。

登山や探検にも目標があります。観光にも目的地や泊まる宿を予約するのと似ています。

考えること1、誰に向けて書くか
絵手紙を書く前に考えておくことがあります。
絵手紙というのは絵と言葉を書いた手紙です。ハガキに書いても広い意味で手紙です。
手紙ですから誰かに読んでもらうためのものです。
誰に見てもらいたいと思いますか?
まず、それを決めなければなりません。
お母さんか、お父さんか、を決めます。
誰に書いてもいいですが初めにハッキリと決めておきましょう。

考えること2 次に大切なのはどんな内容を書くかどうか決めることです。

絵手紙に書く言葉は、題材と関係のある言葉を書くのが良いと言われています。
関係のない言葉でもどちらでも構いません。
自分の気持ちを書く、相手の良い点を見つけて書く、喜ぶことを考えて書きます。
誰かから何かをいただいた時にありがとうと口で言うかもしれません。
今度は絵手紙でありがとう、の気持ちを伝えることができます。
手紙を受け取った人が喜ぶような言葉を考えましょう。
言葉はよく考えないとすぐには出てこないかもしれません。
「~をいただいた。とてもうれしかった」、「早く、おじいさんやおばあさんに会いに行きたい」お父さんに叱られたことがあったら「しかられたけど、ボクの将来のためだってわかったよ」「~さん、元気でね」と言うような書き方ができるかもしれません。

考えること3 絵手紙に書く絵の題材は決まりましたか?

絵の題材(だいざい)を初めから決めておく方法と、自由に考えさせる方法があります。
補足・低学年には、初めから題材を決めておくことをお勧めします。
例えば、初めはトマト、イチゴ、ピーマン、レモンなどの果物や野菜を書くことがあります。
絵手紙ではどんな題材を選んで書いてもかまいません。
何でもいいと逆に選択に困るものです。
自由な絵手紙は、迷いやすいので、絵手紙を受け取る相手を決めておくようにした方が良いでしょう。
家族やお友達、おじいさん、おばあさんに知らせたいことを書きます。
こんなびっくりすることがあった、こういうことができるようになったなどです。
自分の思い出や出来事を書くことも出来ます。

題材が決まったなら、練習用の紙に3つのメモを書くといい。
絵の題材と言葉が決まったら、練習用ハガキの表に、鉛筆で3つのことを書きましょう。
1.絵手紙を書く相手 2.絵の題材の名前 3.書きたい言葉を書いてみましょう。

考えること4 筆記用具とハガキはどれを使いますか
書き終わったら、今度は書くための道具、筆とハガキについて知っておきましょう。
筆記具やハガキの種類が多いので、親が学年に応じたものを選んで準備してあげましょう。
絵を書くときに、線書きをする筆にはたくさんの種類があります。

考えること5 道具が全部そろっているか、確かめましたか?

1.新聞紙 2.半紙 3.ハガキ 4.筆(マーカー、彩色筆、鉛筆)
5.絵の具とパレット(色を混ぜるのに使用) 6.絵に書くもの(題材・モチーフ)7.テッシュペーパー 8.水(筆洗い用)(よく洗わないと色が残って失敗します)

いよいよハガキに絵を書きます。

書き方1・練習用ハガキに絵を書く場合。
練習用のハガキの表を見てから、裏側にマーカーで絵を書いていきましょう。
マーカーで絵を書いたら、今度は言葉も書きましょう。
補足・普通は彩色してから言葉を書きます。小学生の場合は、線書きする筆で、絵の線を書いてから、その筆で言葉(文字)を書かせた方がトラブル防止になります。筆を落としたり、ハガキの上に転がしたりを避けるためです。
色はまだ塗りません。

書き方2・言葉を書くには2つの方法から。

1)題材をよく観察して言葉を選ぶ。
そして、題材に話しかけてください。題材は何と答えていますか?
2)題材ではなく、書きたい相手に喜ばれることを書くこともできます。
最近、どんなことがあったか、うれしいこと、びっくりしたこと。
がっかりしたこと、叱られたこと、ほめられたことを書くことができます。

書き方3・練習用のハガキに絵も言葉も書いてから、次に本番のハガキに書くこともできます。

最初から本番用のハガキに書けるようにすると失敗が多いものです。
失敗をしないようにと練習用ばかり書かされると、緊張感や楽しさがなくなってしまいます。
バランスを考えて書かせましょう。

色塗りは慎重にしましょう。

気を付けよう・ 色塗りは必ずテッシュで確かめてから塗りましょう。

実際にハガキに塗る前に、テッシュペーパーに色を付けてみて、確かめてから塗ってください。
確かめないと失敗しやすくなります。
色を塗る筆は1本なので、ほかの色を塗りたい時には、筆をしっかり洗いましょう。
筆がきれいにならないまま、次の色を塗ってはいけません。
よく洗いわないと前の色が残っていて汚れた濁った色になります。

全部出来上がったら、名前、サインを書きます。

家庭で書いても名前やサインを書くのを習慣にしましょう

実際に郵便物として出す場合は、宛名の書き方を教えましょう。

家庭で展示しておくなら、きれいな額に入れましょう。評価が高いので喜ばれます。

絵手紙作品を見て、親が的確な評価をし、励ましましょう。

1.親の読み取る力、読んで共有する力が試されます。絵を書く技術を評価できる親は少ないものです。絵のことを無理に褒め過ぎるとよくありません。上辺だけの、体裁だけの褒め言葉はマイナスです。

親自身も素直に、正直に、率直な感想を言いましょう。

特に、努力していること、成長していることを観察し褒めることができます。

2.正しく読み取った上で、心からのコメントが大切です。

学校では、どんな絵手紙でも正しく理解する人と、間違って理解する人がいます。
中には批判的だったり、意地悪な気持ちで見る人がいるかもしれません。
家庭では、徹底して子供の味方をしましょう。

次も書きたくなるような、真剣な心のこもったコメントが必要です。
絵手紙は相手の気持ちを思いやって、優しい気持ちで書くものです。
人を批判したり、不満を書いたりしないで、相手をほめたり、感謝の気持ちを伝えるものです。
恥ずかしがらずほめるところ、良いところをを探しましょう。

子供が自分の気持ちを素直に表現できた時は、その気持ちや勇気を褒めましょう。
親が、誰よりも自分の気持ちを分かってくれると思ってもらうことが重要です。
特に、友だちよりも親が自分の弱さも良いところも分かってくれると思うと、他の心配事も話をしてくれる信頼を得られます。

また、絵手紙は何年たっても残るので、大人になってからも良い思い出になります。
親のコメントも、子どもの行き方を左右することがあります。

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