絵手紙コンクール入賞作品と審査員の解説

その1)ばった

 幼児さんの世界は、驚きと発見に満ちています。

「キレイだな!」「これ何だろう?」この絵の作者大地くんは、アリがバッタに食べられている様子を見て、

驚くと同時に、バッタくんがアリさんのご飯になることを発見しました。

そして、その内容を丁寧に描き表すことによって、命の大切さを学んだり、思いを形にする喜びを経験しているのです。

一匹一匹を丁寧に描いていくプロセスそのものが、成長の足跡となっているように思います。

水島 尚喜 先生

その2) ピアノ

ピアノの絵

 ピアノの黒い鍵盤の音には、どこか不思議な魅力があります。

この絵手紙も同じです。黒い鍵盤に白い文字があり、何度も見たくなるから不思議です。

鍵盤だけでは冷たい印象になりますが、指が描かれているので体温を感じ、音も聞こえてきそうです。

「まちにまった」という言葉もとてもいいです。

たっぷり練習をして自信がついたこと、みんなの前で弾くのが楽しみなこと、おばあちゃんにも早く見てほしいこと。

たったひと言で、いろんな気持ちが伝わりますね。

間部 香代 先生

3)遊園地

「これからもおばあちゃんとたくさん思い出を作りたい」という七美さんの温かい思いが絵と字と言葉から溢れています。

おばあちゃんとの思い出が新鮮なうちに書いたのでしょう。

語りかけるような言葉には、素直で優しい日常の中のほほえみが感じられます。また横浜で女子会をする日が楽しみですね。

この絵手紙を受けとって喜んでいるおばあちゃんの姿が目に浮かぶような一枚。

これからも仲よく絵手紙のやり取りが続きますように…。

山路 智恵 先生

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